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2026年3月期決算を終えて―AIによる変革を加速し、さらなる企業価値向上へ~社長コラム第27回~

株主・投資家の皆様、ならびに関係者の皆様には日頃より多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。本日20263月期の決算を発表いたしました。今期は私たちが戦略的に進めてきた「AIビジネスへのシフト」が具体的な成果として現れた一年となりました。売上高は対前期6.0%増の688,000万円、営業利益は同41.3%増の39,400万円と、大幅な増収増益を達成することができました。

事業の進捗:AIを中核とした顧客接点変革の加速

本決算を牽引したのはIT&コンサルティング事業におけるコールセンターIT領域です。現在コールセンター業界は生成AIの登場により構造的な変革期にあります。当社はこの変化を先取りし、創業以来コンサルティング・テクノロジー・オペレーションという3つのケイパビリティ(組織能力)を融合させた一気通貫の支援体制を強化してまいりました。具体的なトピックとして以下の3点をご報告いたします。

・生成AI活用の進展とKotozna社との協業 業務資本提携先であるKotozna社のソリューションを用いた生成AIチャットボットシステムを本格導入いたしました。特に東京電力エナジーパートナー株式会社様のメール対応業務において、高付加価値型BPO※1)と生成AIを組み合わせることで「業務プロセスの最適化」を実現し、その効果についても高い評価をいただいております。今後はこの成功事例を雛形とし、他のクライアント企業様へも積極的に横展開を図ってまいります。

・進化計算TENKEIの本格導入 当社の独自AIプラットフォーム「TENKEI※2)」についても、大手食品関連メーカー様でのPoC(概念実証)を経て本格導入に着手する予定です。今後同社の複数拠点や各工場への展開も見込まれており、生産計画の最適化という領域においても当社の技術力と業務理解力が証明されつつあります。

・次世代AI-CCプラットフォームの構築 当社の次世代AIコンタクトセンターサービスである「AI-Bpaas※3)」の提供に向け、デジタルクローン型AIエージェント(DCLAI-AG)のパイロット版開発と技術検証を進めております。

投資と課題:特別損失の計上について

一方で、経常利益以下において営業外利益を計上したものの、特別損失として4400万円を計上したことにより、当期純利益が8,100万円の赤字となった点は非常に遺憾に存じます。この特別損失は、AI関連企業への投資および転換社債(CB)に関する分を、現時点での会計上の判断として全額減損処理したものです。しかしながら、これは決して投資先の将来性を否定したり、損失が確定したりしたものではありません。

前期において大型システム開発案件のトラブルに伴う貸倒引当金を計上し、今期にそのトラブルが収束して引当金の戻し入れ(※4)を行ったケースと同様に、本件もあくまで現時点の会計処理上の手続きです。私たちは引き続き当該企業との戦略的協業を深化させ、グループとのシナジーを創出することで、中長期的な視点で投資価値の回収と事業成長に繋げていく所存です。

今後の展望:新中期経営目標の達成に向けて

現在進めている3ヵ年の中期経営目標においては初年度・2年度目と順調に推移しており、3ヵ年合計の連結営業利益目標10億円を上回る10.8億円で着地する見込みです。20273月期はこれまでに蓄積したAI活用のノウハウを「横展開」するフェーズへと移行し、本格的な飛躍のための基盤を確固たるものにしてまいります。

また、株主の皆様への還元につきましては、今期創設した株主優待制度(QUOカード贈呈)を継続するとともに、配当についても基本方針に基づき安定的に実施する予定です。

バーチャレクス・グループはこれからも「現場に根ざした設計思想」と「先端テクノロジー」を武器に、クライアントの持続可能な変革に伴走し、企業価値のさらなる向上に邁進してまいります。引き続き、変わらぬご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。

※1BPOBusiness Process Outsourcing):企業の業務プロセスの一部を外部の専門業者に委託すること。
※2TENKEI:遺伝的アルゴリズムというAI手法を用い、無限の組み合わせの中から最適な解を導き出す当社独自のプラットフォーム。
※3AI-BpaasBusiness Process as a Service):クラウド経由で提供される業務プロセス支援サービスにAIを統合したモデル。
※4)戻し入れ:将来の損失に備えて積んでいた引当金が、必要なくなった際に利益として計上されること。
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