2023年3月期決算説明~社長コラム第20回~

 本日、20233月期の決算説明動画を弊社HPに掲載いたしました。内容は、先日発表させていただきました決算短信の内容、および成長戦略の進捗等を説明したものになります。ここでその概要を簡単に記載させていただきます。

  20233月期は、売上は約68億円と創業以来の最高売上を更新し、営業利益も57千万円で同様に創業以来の最高益を出すことができました。上期は自社ソフトウェア製品のパッケージ大型案件が寄与し、またコロナ関連のアウトソーシング案件の受注もあり、予想を上方修正し着地しました。その後もデジタルマーケティングなどの他の事業も順調に進み、通期でも予想を大幅に超える勢いでした。しかし、特定プロジェクトにおいて仕様認識のずれなどの要因により開発が計画通り進まない状況が発生し、第4四半期にその影響の引当て等を実施しました。これが通期収益の圧迫につながり、結果的に営業利益はほぼ予想通りの着地となっています。経常利益においては、投資事業組合での運用資産について会計処理変更による評価損が生じました。この営業外費用の計上により対前期で減益となっておりますが、これは損失が確定したものではなく、将来的にはプラスで戻ってくるものと考えています。一方、当期純利益においては、投資有価証券の売却益を大きく計上することとなり、6億円を超える大幅増益の着地となっています。

  課題のあるプロジェクトは、3期前に赤字を計上する要因となったプロジェクトとは異なる領域のプロジェクトです。弊社にとっては比較的新しい事業領域で、新たなソリューション分野での事業拡大に伴う成長痛とも言える課題とも捉えており、以前のプロジェクトほどの大きな損失を出す可能性があるものとは考えておりません。また、他の事業の状況は3期前と大きく異なり、それぞれ成長し利益を拡大していく状況にあります。例えばAI関連ビジネスにおいては、進化計算プラットフォームTENKEISaas型サービスへと拡張し某企業への初期導入を実現したり、AIコールセンターモデルのマザーセンターを受託したりと、着実にノウハウや実績を積み上げつつあります。

 このような状況の中、20243月期の業績予想については、課題のあるプロジェクトの見通しを考慮した上で、他の事業の成長を予測し、また将来に向けての人材などへの投資も大幅に拡大することを計画して作成いたしました。売上は71億円強、営業利益は61千万円と、前期に比べてそれぞれ5%強の成長を予測しております。人材を含めた投資は前期より2億円以上を増額して投資することとしていますので、グループ全体の事業成長は鈍化しておらず、むしろ更に加速させていくことを質的な目標としております。

 今期も更なる成長を果たし、予想を上回る実績を出せるようグループ一丸となって前進していく所存です