新技術への取り組みについて(近況)~社長コラム 第8回~

本日、第3四半期の業績発表をさせて頂きました。通期業績予想は先日修正発表させて頂いた数値から変動はありません。引き続き、本年度の着地を少しでも上乗せできるよう努力してまいります。

 2月1日にタイムインターメディア社の買収を実行いたしました。2月1日からPMI(Post Merger Integration)を行っています。早速、共同開発したチャットボット『Kiten(キテン)』の営業を開始したり、それぞれの技術や事業、ソリューションなどの説明会を開催し、協業のスタートを切っています。

 IOTやAI、ビックデータ、データマイニングなどの新たな技術が日々話題となっています。この2、3年の動向は、十数年前と比べて、変化の速度も、変化の幅も大きくなっているように思えます。恐らく5年先の未来に立って振り返ったとしたら「あの時(現在)が大きな変化があった数年だ」と思えるでしょう。また「あの時にあれほど盛り上がった〇〇はどこに行った?」とか、「あれは△△バブルだったんだ」と思えることもあるかも知れません。

 弊社も新たな技術に取り組んでおりますが、取り組み方としては、新技術の競争に参戦するというよりは、既存のビジネス領域にどの新技術を組み込むことが最も効果が高いか、'効果'に主眼を置くことを取り組み方針としています。効果を出すためには、適用する領域に関する知見が重要であり、これまで培ってきたCRMの経験と実績を生かしていかなければならないと思っています。

 チャットボットの活用においては、例をあげるとWeb上のキャラクターのようなエンターテイメント的な会話ができるケースや、Web接客店員のようにパーソナルなレコメンデーションや商品検索をサポートするケースもありますが、弊社はまず、手続きや申込み、何かの依頼(リクエスト)を代行できるチャットボットを構築いたしました。Webサイト(企業)に応じたリクエストを処理するためには、その企業のビジネスロジックを組み込む必要もありますし、依頼を処理するシステムとの接続性も重要となります。簡単にチャットボットを構築できるソリューション・サービスでありながら、いざとなればビジネスロジックをコーディングできたり、クライアント企業に既に導入されている様々なAIやDMP(Data Management Platform)とも接続できるような構造にしています。

 また、新技術としてはRPA(Robotic Process Automation)などの領域がこれから旬になってきますので、そのあたりも取り組み始めております。既存のソリューション系事業はフロービジネスが中心ですが、このフロービジネスを伸ばす一方で、チャットボットやRPAのようなストック型のビジネスも積み上げていきたいと考えています。