製品開発エンジニア
松波 健司
Kenji Matsunami
バーチャレクスコンサルティング
2014年入社
inspirXの企画・開発メンバーに
いち早く抜擢され、
実質的な開発作業を任される
最先端のAI技術を開発に取り入れる
当社のテクノロジー事業ではマーケティング・セールス/プロモーション・カスタマーサービス領域で使用されるITシステムを企画・開発しています。私は、カスタマーサービス領域のソリューション(自社のCRM製品「inspirX(インスピーリ)」)開発、デリバリー(製品導入/カスタマイズ)、保守を行っている部署で、inspirXの企画、設計・開発をはじめ、チュートリアル・リファレンスの執筆などの開発者支援も担当しています。新卒で入社後に、各種業界(鉄道、医療機器販売、保険、小売り企業等)向け、inspirXのデリバリー、エンハンス対応プロジェクトに従事した後、入社3年目でinspirXの企画・開発メンバーに抜擢されました。
製品の改修や新機能の企画に携わるのはもちろんのこと、その後の実質的な開発作業をメインで任されており、プログラミングの多くを担当しています。プログラミング自体は、後輩の新人と2人で担当しており、その指導を兼ねて後輩のプログラミングのレビューも行っています。
お客様の要求は年々、高度化・多様化しています。CRM領域でそうした要求に応えていくためには、常に最新の業界トレンドや技術動向をキャッチアップして、製品強化につながるものは、製品企画に反映したり、開発に取り入れたりしています。新技術の導入によって、今までにない新たな価値を提供できるようになっていくことは、やりがいでもあり面白さを感じるところでもあります。
現在、注力しているのは、inspirXと他のシステムとの連携を強化するというもので、具体的には、音声認識と連携したシステムの開発を進めています。音声認識には、AIエンジンの「IBM Watson」を活用しています。コールセンターにおいてオペレーターの顧客対応の音声から問い合わせのキーワードを自動でピックアップし、さらにFAQに紐づいたキーワードをオペレーターの画面に提示することで、顧客対応の効率化、生産性の向上をサポートするという仕組みを目指しています。
僕は学生時代に基礎科学寄りの研究をしていたのですが、10年後、100年後にならないと、役に立つのか分からないと感じており、「自分のやったことに対するフィードバックが素早く得られる」、あるいは「すぐさま役に立ちそうなものを作る、という仕事に携われる」という理由からIT業界での就職を決めました。今の仕事では最先端の技術を弄って新しい製品機能を企画・実装する、そして製品のユーザーからフィードバックを得て更に開発に活かすという早いサイクルをまわせており、非常にやりがいを感じます。若手を信頼して仕事を任せてくれますし、より良い製品をつくるという目的のために、上下関係や不要な気遣い、根回しといったものは当社にはまったくありません。
私がこだわるのは、コードの1行に至るまで、できるだけ明確に理由を説明できるようにすることです。そのために本当に必要なものだけを書くようにしています。保守などのことも考えた、シンプルで品質の高いコードを書くことができる人が本当のプロだと思いますから。
もう一つ大切にしているのは、時間と機能とのバランスを取ることです。どこまで機能を盛り込むのか、限られた時間内で区切りをつけなければなりません。そこで開発のロードマップをしっかりと描いて、何を優先すべきかを適時、選択していかなければなりません。
プライマリーベンダーとしてプロジェクトに参加
当社では、製品開発だけでなく、コンサルティング部門とアウトソーシング部門からフィードバックを受けられて、その知見を得ることで、より良い製品へと進化させていくことができることに惹かれました。また、大手の下請けではなく、プライマリーベンダーとしてプロジェクトに関われることも魅力に感じました。
今後の目標は、お客様の使い易さと速さ(パフォーマンス)を追求していくことです。また、テーマとしてWebアプリの技術にしっかりキャッチアップしていきたいと考えています。そして、新しい言語やフレームワークを開発に取り入れて、inspirXの全面的なリニューアルに反映させたいと思います。
余談ですが、私は今、「開発部」という社内部活に参加しています。現在8名のメンバーで土曜日に会議室を使って活動しているのですが、最近、開発合宿も実施しました。何より、技術的なことを深く議論するのがとても好きなので、今後、ITエンジニアとして入社してくる方とも、ぜひ、一緒に語り合いたいなと思っています。